2話・痩せたい片想いにゃ

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「私ねぇ、水泳部だったんだ…」 大丈夫だ、知ってるにゃ。  「リアル鯨って呼ばれてたの…」 それ褒め言葉で良いにゃ? 「でもリレーのアンカーでバタフライやった時に肩壊しちゃって、それから腕が肩より上に上がらなくなっちゃったんだよね。お医者さんからもこのまま水泳続けたら今度こそ腕動かなくなるからって止められちゃって…私こんな体型だから泳ぐ事しか得意な事無くて…」 むしろその体型で今まで泳いでこれたのが凄いと思うのは僕だけかにゃ?そもそも水泳って全身使うから毎日沢山泳いでたら痩せても良いはずにゃのににゃんで痩せないにゃん? 「水泳は昔からやってた私の大好きな事で得意な事。小さい時から身体を動かしたら食べれるだけ食べないと死ぬわよってお母さん達に言われて育ったから大食漢にもなった」 家族が原因だったにゃ。 「おかげで周りの人達よりもちょっとだけ肉付きが良くなって…」 ちょっとだけ? 「部活最中は鯨呼び、クラスでは雪見だいふくみたいで可愛いってつつかれたりして友達がたくさん出来た」 え、虐められてんじゃにゃいよね?…なんだか変に心配になってきたにゃ…。
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