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1番後ろの席に座っていたから気付かなかったらしい。「こっちこっち」と他の生徒達に手招きされながら薗部に呼ばれた季優が僕の所までやって来ると「にゃん太君!こんな所で何してるんです!?」とびっくしていた。
「にゃ〜ん!!」
まさか季優の顔を見て安心する日が来るとは思わなかったにゃ。季優〜!と呼びながら季優の胸に飛び込むと わっ! と今度こそちゃんとした感動の歓声が湧き起こった。
「なぁんだ、愛屋君の部の猫ちゃんだったんだ!病気してるかもって言ってごめ〜ん!」
「僕も失礼な事言って悪かったよ」
「俺も色微妙とか言って悪かったな。冗談だから気にすんなよ」
おめぇにかぎっては本気で汚ぇって思って言ってただろうが!絶対おめぇにだけは懐いてやらないにゃ!
「愛屋君のとこの猫ならあちこち行かないようにちゃんとリード着けるとか抱っこしてなきゃ駄目じゃない。見る人が居ない時はこれからは授業中でも連れて歩くようにしなさい。先生が他の先生達にも言って許可貰っといてあげるから。分かったかい?」
「はい、以後気を付けます」
「本当自由だよな、うちの学校って」
「そうだよね」
普通の学校なら「学校にペット連れて来んな」って怒られんのにな。
「はい。じゃあ一件落着と言う事で勉強会の続きするよ。最初に渡したプリントの15ページ開いて!」
「「「はーい!」」」
さて、ペットOKの許可も出たし僕も勉強するにゃ。………………………………。………………………………………………って、違うにゃ!僕は一緒に勉強しに来たんじゃにゃいわ!季優!渡辺が泣いてるにゃ!慰めて欲しいにゃ!季優!!
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