1話・集結LOVE応援部

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部活の創立者は部長である季優。こんなへんてこな部を作った理由は「入りたい部活が無いから帰宅部になろうとしたら大学or就職する時の入学願書の欄に書かなきゃならないから嫌でも泣いても喚いても何かに入れと担任にきつく言われたがやっぱり何処にも所属したくないからならいっそ自分で自分が居やすい部を作っちゃえば良いんだと思ったから」だそうだにゃ。 季優に聞かされた時何百人と居る生徒の中のたった1人の我儘でこんな部活なんだか何なんだか分からない放課後活動部が簡単に設立されてしまうのだからやはりこの学校は素晴らしく自由過ぎるとあの時思ったのを今でも鮮明に覚えてる…にゃ。 「そろそろちゃんと部活しねぇとそろそろ担任がそろそろ何かそろそろ言って来そうだな、そろそろ」 そろそろばっかでわけ分かんないにゃ。そろそろ言いながらそもそも何もしようとしてないにゃ。 椅子に座って携帯をいじっている優人を見て呆れていると「ネイルサロン予約しなきゃ」と希空が自分の爪を見た。 「はぁ?ネイル?希空パイセン先週行って来たばっかじゃなかった?」 「先週は先週。今週は今週」 「爪なんてどうだって良いじゃん」 「美は指先からって良く言うでしょ?大事にしなきゃね」 「女ってマジ意味分かんねぇ…」 同感だにゃ。爪なんて伸びて来たら爪研ぎでガリガリすれば充分綺麗になるにゃ。なんで色付ける必要があるんだにゃ? 「まぁまぁ(ゆう)ちゃん良いじゃないですか、女性らしくて」 「何かその言われ方イラッとするわね」 「良い意味で言ったんですよ」ふふっと季優は微笑んだ。
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