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「翔さん、脱がしていいですか?」
「好きにしろ」
その返事に僕は翔さんのベルトをカチャカチャと外してスラックスを下着ごと脱がした。僕に挿入されていた剛直が目の前に現れて思わず生唾を飲んだ。
そっと手を添えて握るとやわやわとしごいてみる。
「玲也、もっと強く」
「は、はいっ」
僕は少しだけ力を込めてしごいてみると透明な先走りの液が漏れてきてチュクチュクと音を鳴らした。翔さんが「はっ」と再び吐息を零す。
翔さんを絶頂に持って行きたくて僕はより力をこめてしごいた。
「玲也っ、イク」
その言葉に僕は咄嗟に翔さんの剛直を咥えて飛沫を口内に受け止めた。翔さんが僕の頭を撫でてくれて僕は達成感を覚える。
「そこのカゴん中にゴムとローション入ってるから頑張れ」
休憩室に避妊具とローションを常備しておくのも既に常になっていた。
頑張るのは翔さんなんじゃないのか?と僕は思うが指示通り避妊具を手に取ってみる。これ、どうやってつけるんだ?と僕がポカンとしていると翔さんが起き上がって袋を破りスラックスを脱がして僕の猛りに装着してくれた。
僕はローションを手指に纏わせてそっと翔さんの後孔に指を挿しこんでみる。翔さんの身体がビクッと震えて僕は慌てて指を引き抜いた。
「す、すみません翔さんっ!大丈夫ですか?」
「いいから、好きに動かせ」
そう言われて僕は再び翔さんの中に指を挿しこんで翔さんがしてくれたように入口を揉み解してみる。中の指がある一点をさすった時、翔さんが「っ、く」と眉間に皺を寄せた。
「翔さん、ここ、気持ちいいですか?」
「ふ…っく、玲也っ、もう挿れていい」
いよいよだ、さらば僕の童貞人生!
僕はゴクリと唾を飲んで翔さんの後孔に切っ先を押し付けた。グッと力を込めて挿入すると翔さんが「うおっ」と呻いた。
「おまっ、もっとゆっくり挿れろ」
「ご、ごめんなさい!」
再びゆっくりゆっくり少しずつ挿入していくと最奥に当たったのだとわかる。キツイ翔の中に収まったというだけで、まだ動かしてもいないのに達してしまいそうになって玲也は焦る。
「翔さん、動かして大丈夫ですか?」
「好きにしろ」
玲也はゆっくり腰を引いてみるが…
「んっ、あっ」
翔が呆れた様にこちらを見つめている。
「お前、もうイッただろ?」
僕は真っ赤になって翔さんから萎えたそれを引き抜いた。
「だって…翔さんの中キツイんだもん…」
玲也は恥ずかしさに若干涙目になる。
すると翔がすかさず玲也をテーブルに押し倒した。
「筆おろしも済んだしもう満足だろ?二度目はないからな?」
「そんなぁー翔さーん!」
そのまま玲也は翔に抱かれてしまったのでした。
その後一切、玲也がタチになることはなかったのだとか。
- END -
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