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そこには、大皿いっぱいのサンドウィッチが用意され……
ムシュー・ゼニアール、それに衛兵の皆様。
どうも一晩中ご苦労さまでした。
ずいぶんとお腹も空いたことでしょう。よろしければ朝食にお召し上がりください。
貴方達が最も関心のある人物より。
というメッセージが添えられていたのだった。
「くうっ〜…! アルベールめ! 舐めた真似をしくさってからにぃぃぃ〜…!」
ゼニアールはそのメッセージカードをくしゃくしゃに握り潰すと、なんとも悔しそうに恨みの雄叫びを響き渡らせた。
その後、この事件の顛末は瞬く間にパリーシス中、街の隅々に至るまで広く伝えられ、しばらくはまた、この希代の怪盗の話題で持ちきりになったことは言うまでもない──。
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