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お土産はお菓子だったんだけどね。他に、そのカチューシャってやつをお土産として買ってきたんだ。それを見た愛ちゃんは、すぐ頭にそれを付けたんだ。キラキラしててすっごく綺麗だったなぁ……愛ちゃん、それをとても気に入って、鏡の前でポーズを取ったりしてたんだ。
「菜々美おばさん、ありがとう!」
「可愛いわ。よく似合ってる!」
「二人とも声が大きい! 杏が起きちゃうよ」
「さっき寝たばっかじゃん。大丈夫だよ」
「ふらっと立ち寄った雑貨屋さんで見つけたの。一個しかなかったから、杏のはないけど……今度また似たようなの見掛けたら買ってくるね」
「いいのいいの。交代で付けたらいいでしょ」
「えーっ、私が貰ったんだもん」
「じゃあ、ちゃんとしまっておきなさいよ」
僕はその時、隣の部屋でお昼寝をしている杏ちゃんを見たんだ。スヤスヤ眠っていたけど……。
「何かねこの時、嫌―な予感がしたんだよ」
「そうね、だいたい想像はつくわ」
「どんな?」
「そのカチューシャってやつ、杏ちゃんが見つけちゃったんでしょ」
「そうなんだよ! 流石ミカン先輩」
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