彼とねこ。

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今日は清掃のアルバイトがないし お父さんもお母さんも今日は仕事だから 今日は晩御飯を作っておこう。 ハンバーグがいいかな、オムライスがいいかな やっぱりオムライスにしようかな―― 「あぶねぇだろ!!!」 「ごめんなさい!」 車の急ブレーキの音と男の人の怒号の声に驚いて 謝罪の言葉がすんなりと出た。 私がぼーっと歩いているからだ。 だけど、自分は歩道に立っていて 車は近くにいない。 隣の道路を見ると、子ねこがうずくまっていて 車が何台か立ち往生していた。 そっか、私じゃなくて ねこちゃんに言ったのか。 そう思った瞬間、体が動いた。 ここの道路は三車線で交通量が多い。 横断歩道もないところ横断するのは 本当は怖いけど、頭で考えるより体が動いていた。 「もう、大丈夫だからね」 でも、私は考えが甘かった。 車は立ち止ったいたけど バイクがすり抜けて私に向かってきたのだ。
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