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カルテⅠ
リンパ節の腫瘍を除去するため放射線治療と抗がん剤フルオロウラシルの投与が実施された。
しかしがん治療が行われると、拷問のような副作用が出る。
臨床検査技師から医師に白血球が35000と告げられる。
その光景を夢のように聞いていた。
彼らは全ての悪性新生物を倒すまで、治療を続ける様である。
悪性新生物細胞を生化学検査の為に送るらしい。
余命は半年との事であったので、皆心配した面持ちです。
オピオイドか悪性新生物が原因かは分かりませぬが、天井に何かが見えます。
「ぼく死んじゃうの?」
実のところサプライズでプラネタリウムを点していたのですが、気付かないようです。
胃の問題を医師は考えていた恐らく全摘しなければならないのであるが、本人にどの様に伝えようか?
ドクター「竹中師長明日カンファレンスを行う。」
早朝カンファレンスが行われた白血球等は2万ほどではあるが、何も行わずに倒れられる訳にはいかぬ。
医師団と看護師らも助かるように祈った。
残念なことに行われた放射線治療は今年40万Gyで、昨年や一昨年の10万Gyを上回るので、このままステージが進行することを防ぐため摘出術を行うしか無いのです。
看護師らは大丈夫だと涙目ながら励まします。
病室にはモニター心電図の音が静かに刻まれていました。
「風邪なのだよね?直ぐ良くなるのだよね。」
クランケの声を聞き、残された事を済ませます。
「風邪のウイルスに負けないように、闘いましょう。」
点滴の量を増やし、回診を終え詰め所に戻ります。
夜間病室を間違えたクランケの一件がありました。血塗れで口から泡を吹き倒れます。
困ったことは酷く脱水しているため、輸液の量が多く痣になっていることです。
摘出手術で良くなるよう祈ります。
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