男子高生の恋バナ

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男子高生の恋バナ

「あれ?颯太じゃん」 校内を見回ってるとクラスの奴らが声かけてきた。 「藤澤は?」 「愛しの莉音と帰った」 「優しい颯太は莉音ちゃんと2人っきりにしてやったんだ?」 「そんなんじゃないよ。そうしないと俺いつまでも付き合わされるし」 いい加減自分でどうにかしろつーの。 まぁ。 藤澤が莉音を好きなのは誰からみてもバレバレなんだよね。 「なぁ。莉音ちゃんってお前と藤澤どっちが好きなわけ?」 「はぁ?莉音?俺を好きなわけないって。口開けば憎まれ口ばかりなんだけど?」 「それも愛情じゃないのか?」 「そんな愛情いらない」 「颯太は?」 「颯太は莉音ちゃん好きなのか?」 「俺は莉音に恋愛感情抱いてない」 「俺としてはみなみと早く別れたい」 「だろうな。俺もあの子無理」 「あんな子と付き合うとかよくできたよな」 みなみは束縛やわがままばかり。 最初はそれが可愛かったけど。 今では可愛く思わない。 「可愛さなら『白雪姫』が一番だよな!」 白雪姫。 今年の新入生に凄く可愛い子がいるらしい。 病弱でよく保健室で休んでいるんだと。 その子の性別は誰も知らない。 男か女の子か。 「とりあえず見回りしてから帰るからじゃあな」 あいつらとそんな話をしたからか。 俺はその子に会って見たくなった。
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