うれしいのに

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「ーーー大泉? 笑ったりして悪かった(笑)」 『(黙ったまま首を左右に振る)』 背中、向けたままかぁ…? 「大泉? …何だ?? もう一度言ってくれないか?」 黙って俯いたまま 俺に背中を向けるお前の前に 今度は俺が立ち、 「大泉、さっき……俺の耳には "バレンタイン"? って聞こえたけど…お前のバレンタインは今日なのか?」 俯くお前を見る……… ーーー黙ったまま、ちょっとだけ俺を見た! 「えっ!? どうしたぁ大泉?」 お前はとても恥ずかしそうに… 『そう、今日、ちょっと? (首を傾げながら)大分? 遅れちゃったんだけど……』 真っ直ぐに俺を見て 『もらって…くれる? カナ?(笑)』 「あ、あぁ…。 ありがとうな!! 大泉!(笑)」 お前からの7日も遅いバレンタインを俺は今日もらった。 お前のチョコを受け取るまで お前はとても不安そうに俺を見ていたな。
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