(奇妙な)穴の解禁

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 外はまた夜だったが、曇っていた。 「また江戸かな‥‥?」  ヒョイっと山を越えると、キモトはホッとした。  そこは東京上空だった。  風が多少あり、キモトは実に気分よかった。  黒トンボはさっきと同様に、その上空をどんどん進んで行った。 「しかし‥‥やっぱり現代の方がいいな‥‥」  向こうには東京の都心が見え、まるでスーパーマンにでもなった気分だった。  キモトはふと、あれを上空から見たいな‥‥と思った。  すると黒トンボは、その方へ向かいだした。
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