(奇妙な)穴の解禁

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 穴の質感は良く判らなかったが、空気に独特の匂いをキモトは感じていた。  やがて奥に、白い神祠(ほこら)が見えてきた。  彼は、うなずきながら、 「やっぱり‥‥こうだろうな‥‥」  そこで穴は終わっていた。  彼は、その神祠の前で合掌し、目を閉じた。  すると‥‥ 『こっち‥‥こっち‥‥』  左耳に届いた。  思わず振り向くと、そこに通路があった。 「あれ? こんなの‥‥無かったのに‥‥」
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