(奇妙な)穴の解禁

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 どれくらい経ったのか‥‥?  東京の街を知ってるキモトにとって、(いや)しを感じる光景ではあるが‥‥いつまで見ていても、ほとんど変わらないため‥‥ 「黒トンボ君、そろそろ‥‥」  と言いながら、ふと、ある家屋を見て 「ん? あれ? 誰か‥‥」  黒い人影が、ある家屋に近付いた。  するとその家屋から炎が出たのだ。  空家なのか誰も出てこない中、その火は大きくなり、燃えだしたのだ。  その空家は、さっきの母娘が寝ている家屋の近所だった。 「ヤバイ! 放火だ! えっと‥‥江戸には火の見やぐら、があったはずだ‥‥」  キモトは良く見回して、それらしい建物を見付けた。 「トンボ君、あの火の見やぐらへ下りろ」  黒トンボは、すごいスピードで向かった。
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