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私は地獄界に出向き、悪魔や罪人たちを束ねあげ、虎視眈々と漁夫の利を狙っていた。
作戦は水面下で進行し、時はきた。
世界大戦で多くの人間が減り、絶妙のタイミングで私は魔族をこの地に放った。
それが、我らと、あなたたちの長きに渡る戦争の最終局面の幕開けであった。
そして、戦いは今日、終わったのだ。
私の夢は、叶ったのだ。
勇者が負けたいま、
この世界は我々魔族が牛耳ることとなる。
だが、私はこう思う。
夢が叶ったと同時に、また新たに、夢は生まれる。
私の夢は、形を変えた。
この度の大戦において、多くの犠牲者が出た。
人類に被害が被ったのと同じように、我々魔族も被害を被った。
お互いが、傷を負ったのだ。
この傷を、無駄にはしたくない。
戦争が終わった今、
我々は、手を取り合って世界の復興を成すべきときなのではないか。
現世、地獄界、天界、宇宙。
そのすべてがひとつになる時が、今日なのである。
私は今すぐにこの世界を焼き払うだけの力がある。
あなたたち人間を一瞬にして灰にする力もある。
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