Remote ***【溺れる獣と甘い罠】番外編(4)

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  「……え? もしかして、照れてる?」 『……悪いか』 「えっ、え!? 本当に!?」 『お前は俺を何だと思ってんだよ』 苦い顔をした長瀬が、グラスに残ったワインを飲み干した。 『お前が楽しそうに想像してる顔見て、そこに俺がいりゃいいなって思ったんだよ』 「わあ……」 長瀬でもそんなこと、思うんだなって。 ちょっと意外ではあった。どちらかというといつも私が翻弄される側だから、かもしれない。 思いもよらない可愛い一面を見て、何だか心がムズムズする。 今ここに長瀬がいたら、絶対撫でてる。猫や犬にするみたいに、頭をくしゃくしゃに撫で回してる。 『……なんか変なこと考えてるだろ』 「え? そ、そんなことないけど?」 じとっとした目を向けてきた長瀬に、私は素知らぬふりを貫いた。 .
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