Remote ***【溺れる獣と甘い罠】番外編(4)

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  『幸せすぎて怖いって、こういうことなんだろうな』 「え、何、急に……」 突然の悟り?に対応できない。 ふと見た長瀬の手元のワインは、3分の2がなくなっている。 ……え? このリモート飲みが始まってから、3回くらいは空になってるはずなんだけど……? じいっと長瀬を見つめてみる。 髪がラフな以外、相変わらず整った顔をしていて羨ましいくらいではあるんだけど……目が少しとろんとして見えなくも、ない。 これって、やっぱり。 ……長瀬、ちょっと酔ってる……? めちゃくちゃ珍しい。 確かに先に始めていたとは言っていたけれど……もしや、私が思っていた以上にお酒が進んだ状態だったんだろうか? がぶ飲みしている様子はなかったのに、なぜボトル半分ほどの量を飲み干しているのか。 私が気づかなかっただけなんだろうか。 ずっと画面越しにいたのに? それはそれで怖い。 そろそろ切り上げたほうがいいだろうかと、少し不安になり始めた私に、長瀬は言う。 .
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