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「あーあ、もう。これだから酔っ払いは」
『あ? 誰が酔っ払いだよ』
「酔っ払いは自分が酔っ払いだって自覚ないんですー」
『ああ、自己紹介か?』
「違うわよ、バカ長瀬!」
『ほら、また長瀬って呼んだ。ミオは本当に学習しねーよな』
「何よもう!」
こうしてまた、いつもの夜が続いていく。
画面越しに話して飲んで笑って食べて、同じ時間を過ごして。
傍にいられなくても、お互いの気持ちが変わらないことを確かめ合うように。
私だって、長瀬と恋人でいられるこの奇跡を、大切にしたいって思ってる。
初めて心を通わせ合ったあの時よりも今のほうが、ずっとずっと、長瀬のことが好きだから。
……この気持ちも、同じだったらいいな。
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