Remote ***【溺れる獣と甘い罠】番外編(4)

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  『つーか、澪の作ったもん食いたい』 「私は長瀬の作ってくれるご飯が食べたいよ」 『大したもん作ってねーけどな』 「それは私も一緒だから」 苦笑しながら、飲みつつ食べつつ画面越しの長瀬と向き合う。 仕事の話とか、最近あったこととか、なんでもない話をする週末。 自分が食べたいものを自分のために作って。 こうして、ゆっくりと料理とお酒を楽しむ時間はもちろん、大事で。 肩の力が抜けて、心がほぐれるのも、わかってるけど。 画面越しの長瀬の表情は、柔らかい。 恋人同士になって、よく見る顔だ。 それでも。 「……やっぱ、ちゃんと、会いたいね」 『……』 ぽつり、呟いてしまった本音に。 画面越しの長瀬は一瞬押し黙って。 何か言いたげにした後で、はあ、と大きく息を吐いた。 .
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