10人が本棚に入れています
本棚に追加
それぞれの1年間①(仁)
あの日からプライベートや仕事で、恥ずかしいけど自分の気持ちを素直に伝えようと努力し始めた(昔から恥ずかしかったり、テレたりするとすぐに耳が赤くなって、酷かったら顔まで真っ赤になって、友達によくつっこまれたイヤ~な思い出がある…)。
最初は、"テレ"があって少しずつしか言葉が出てこない状態だった。
素直に気持ちを伝えようとして周りから"テレ"ると耳が真っ赤になる様子がかわいいと好評(?)で、温かく見守ってもらえた。
半年を過ぎる頃には、耳が真っ赤になりながらもそれなりに素直に気持ちを伝えられるようになった。
上手に伝えられたら同僚や友人から「上手に伝えれた~!」と、褒められて、顔まで真っ赤になってテレながら「あ、ありがとう…。」と、フニャッと笑ってお礼を言ったらその様子もかわいいと好評(?)だった。
仕事は、何事にも積極的に取り組み、成績上々!?上司・同僚共にいい関係を築けていた。
プライベートでは、休みの日に1週間分の家事や食料品の買い出し、たまにボランティア、…と、それなりに忙しくしていた。
でも、ふっとした瞬間、望のことを考えてしまう。
元気にしている?まだ独り?もう、新しい恋人がみつかった?約束の日に俺に会いに来てくれる…?
そんな気持ちを振り払うように"1年後もし望と会えたら…人に素直に思いを伝えられるようになる、人間的に少しでも成長出来る様に。"ただその想いだけで毎日過ごしていた。
最初のコメントを投稿しよう!