それぞれの1年間②(望)

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それぞれの1年間②(望)

 仁と付き合い初めてからずっといろいろ話を聞いてくれていた幼馴染みの親友(女の子)がいた。その子に一方的に別れを告げた事をその日のうちに話した。 それから2~3ヶ月過ぎた頃、親友から連絡があった。「誰か紹介しよっか?」ときかれた。親友から見て私の状態はかなり酷かったらしい。 今の状態から脱出したくって、聞いてみた。 「取りあえずあってみるだけでもいいかな?」 「モチロン!じゃ、○月○日(土)18時~駅前の【呑んでんで~?】でいい?紹介するの、私の職場の同期やねんけど、いい人やで!取りあえず気軽に楽しもー!」 紹介の約束の日が来て、会ったら感じのいい人で。「まぁ、1回遊びに行ってみよっか?」と誘われ、行ってみて、楽しかった。その後も数回遊びに行って、楽しかった…楽しかったけど、でもそれだけだった。 相手の人には正直に気持ちを伝えて終わりとなった。 相手の人にお断りしたその日の内に親友にもその事を話した。 「遊びに何回か行ってん。楽しかってん。楽しかったけど、それだけやってん。遊びに行ったらな、仁ちゃんの事考えてしまって…。相手の人にすごい失礼なことしてて。ほんで正直に気持ちを話してお断りしてん。」 「そっか…奴しかおらんってことか、今のところ。まぁ、こればっかりはしゃーないヨ!いい機会やし、約束の日までまだ充分あるし、悩んでみたら?」 「うん…ありがとう。納得いくまで悩んで考えてみるわ。」 「なんかあったら|言い(いい)や?ためたらあかんで?」 「ありがとう!なんかあったら|言う()わ。」 それから平日は仕事を頑張って、お休みの日は平日出来ない家事をして、ヒマな時間が出来たら、気分転換に散歩に行って途中にある公園のベンチに座ってぼーっとした。 ぼーっとしながらこれから先、仁ちゃんとどうしたいのか?どうなりたいのか?仁ちゃんにどうしてほしいのか?どうしてあげたいのか?…仁ちゃんとのあれこれを考えた。
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