夢なの?現実なの?

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 そうか……。ふたりはいつもこうやって楽しんでいるんだね。でもそれが二人が愛し合っている証拠にはならないでしょ? 私ならジュンくんをもっと満足させてあげられる。オナニーだって覚えたんだよ。クリを舐められる快感だって知っている。性感の発達においては愛理さんにきっと劣っていないはず。  ああっ、もっと、くうっ、んんぐっ、もっと、んぐわっ……。  16HR(ホーム)で一番の美人と評判の牧村愛理さん。同じ苗字どうしの美男美女のカップルが誕生したという噂は私だって聞いた。まだつき合っているわけではない、という女子がいる一方、いやいや、とっくに肉体の関係なのだと請け合う女子もいる。でも私はどちらも信じない。そんなの誰かの作り話に決まっている。同じクラスなんだもん。気の合う異性だってできるだろう。ジュン君と愛理さんだってきっと「クラスメイト」程度の関係にちがいない。同じ「牧村」だから、いとこどうしかもしれないでしょ? ジュンくんが結婚しようと言ったのは私。たとえ冗談だったとしても、そう言わせる確信が彼の中にあったということだ。大丈夫。彼の心は私に向いているはず。「結婚」なんて言葉、むやみやたらに口にできるわけがない。彼にはそれなりの決意があったはずよ。それに相応する魅力が私にもあるはず。  そう思い込みたい。けど、いまいち確信の領域にまで届かないでいるからもどかしい。彼に電話もかけられず、教室に会いにも行けないのは、学年中に広まっている愛理さんとの噂を否定しきれないから。拒絶されてミジメになりたくないから。  彼の指が愛理さんの股間を這う。ネットの食い込んだワレメを指でなぞっている。そんな光景を眺めながら、私は覚えたてのオナニーをする。小陰唇の周りを指でなぞり、ハタハタと指ではたき、芯を覆う皮を剥いたり被せたりを繰り返す。愛液が処女膜の奥から溢れ出て、お尻の穴にまで垂れてくる。快感が募ってくる。来る。すごい気の塊がやってくる。イくかも、イッちゃうかも……。 「んぐっ……」  
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