このみちゃんが死んじゃう!

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「オマエにも見せてやるよ。挿入の深さ18センチ、太さ4.5センチのディルドがオマエのビラビラ完熟マンコを征服した雄姿を!」  阿久津先輩が両手でこのみちゃんのお尻を掴み、大鏡と平行になるようにずらせた。今や私の視界には、四つん這いになった全裸のこのみちゃんが写り込む。そのお尻からは動物の尻尾のように真っ黒なシリコンが伸びている。全裸の彼は、それを()らせるようにゆっくり抜く。その全貌が姿を現した時、 「ひいっ!」  私はショックでのけぞった。だって、あの長さ! あの太さ! 女の子にあんなものを入れるなんて殺人行為だ!  生理用タンポンを3本ぐらい連ねたような長さ。6本ぐらい束ねたような太さ。タンポンが入らなくてナプキン派の私にはとてもとても信じられるような代物ではなかった。私の心臓が恐怖でバクバク言っている。血管が縮みあがってこめかみがズキズキする。  膣口から抜かれ全貌を現したディルドは、またゆっくりと女体に沈んでゆく。阿久津先輩の腕に筋が浮かび上がる。あの筋肉であの巨大な器具が押し込まれたら、普通の女の子より躰の小さいこのみちゃんが大丈夫なわけがない。ドーナツのまん中の穴に、コーラのペットボトルが押し込まれるようなものじゃないか。膣襞が裂けてちりじりに大破する場面が脳裏に浮かんだ。いくら愛しているからといって、このみちゃんはこんなことを阿久津先輩に許すのか。阿久津先輩以上にこのみちゃんの方が狂っているのだ。  巨大物を咥えた性器からダラーンと粘液が糸を引いている。躰の痙攣にシンクロして、糸も微妙に震えている。赤みが混ざっているのは膣が破れ血を吹いたのか、それとも単にカーペットの色が映り込んでいるだけなのか。  このみちゃんには鏡に映った残虐劇がすべて見えているはずだ。そして私がこれを見ていることももちろん知っている。  このみちゃんと目が合った。1ミリのずれもなく私の視線を捕らえた。彼女は……、笑った。阿久津先輩と同じ悪魔のほほえみ。彼女は恐怖に青くなっている私の顔を見て、悪魔の微笑で笑ったのだ。目は怪しげな光をたたえている。  ──見て。私は幸せなの。阿久津先輩のおもちゃにされて最高に幸せなの。  このみちゃんの目は、オンナの目は、そう語っているのだった。
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