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思わず声が漏れ、後ろに尻もちをついてしまった。
いや、大丈夫。視線は微妙にずれている。私が尻もちをついても視線は揺らがなかった。見えていない。大丈夫。
ふーっと、安堵のため息を吐く。
阿久津先輩はこのみちゃんからディルドを抜くと、躰を仰向けにひっくり返し脚の間に膝を進めた。抜かれた人工物があまりにも大きかったから、新たに挿入されようとしている肉棒がものが頼りなく見えた。
「先輩のが……、先輩のが欲しい……」
幼児のように小さな手が、巨大な怒張を掴む。
「オレの……何が欲しいんだな?」
悪魔の顔がこのみちゃんをのぞき込む。
「先輩の……、これ……、大きくて力強いこれ……、精子も……、全部注ぎ込んで……ほしいの」
このみちゃんの顔は思いっきり緩んでいる。幸せ過ぎてどうしようもないといった表情だった。
「よし」
悪魔的な顔が一層悪魔的になり、その黒くいきり立ったものでペチャっとはたく。そのまま密林の奥に息づく泉に身を静めてゆく。
私は結合部分が一番よく見える場所に移動した。馬のたてがみのようにぼうぼうと逆立つ茂みの奥。そこには真っ赤はくちびるが欲望の涎を垂らしている。うっすら血がにじんでいる。そこに抜き差しされる水音を私は確かにとらえている。
私もゆっくり股を開く。指をあてがい、このみちゃんに教えられたように動かしてみる。
このみちゃんの水音と、私の水音が協和音を奏でる。マジックミラーを挟んで奏でられる二重奏。
先輩と同級生が繰り広げる淫靡な光景を、ひとりエッチの私は長いこと楽しんでいたのだった。
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