報告書3

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報告書3

 ハーイ! 元気?  毎日会っているのに「元気?」っているのはちょっと変だよね。  美浜咲性感帯開発プロジェクトの一番の功労者は宮田このみだと思う。だって、あのコにセックスの醍醐味を教えるために率先してカラダ張ってるんだもん。  阿久津っていうあのバカ男のせいで、このみのアソコはしばらく使用不可能。まあ、それは宮田が男選びをしくじったんだから、彼女自身の責任でもあるんだけどね。  それにしてもさあ、とんでもないエロ野郎だね、アイツ。身長150にやっと届くかどうかの女の子に18センチの男根というのは過酷すぎない? それも本人のは小さめだから、玩具で代用するなんて、男の風上にも置けないよ。  体育会系の男ってプライドばかりで、限度をわきまえないんだから。マイッタもんよ。  まあ、その辺のことは、フミカがしっかりお仕置きしてくれたんだけどね。フフフ‥‥‥。  バレー部、男女ともに廃部になっちゃったけど、それでよかったんだよね? イヤがってたじゃん、アンタ、体育会系ってやつ。今度は音楽でもやりなよ。小さいころやってなかったっけ、バイオリンの大きいヤツ。けっこう上手いって聞いてるよ。  それにしてもさあ、  宮田このみはエライ!   私、声を大にして叫びたいわ。  ひとりエッチの味を教え込んだのもあのコ。オマンコ舐められる気持ちよさを教えたのもあのコ。オモチャの遊び方を実演して見せたのもあのコ。おかげで美浜咲のセックス観ががらっと変わった。もう男を見るだけで性感帯が疼きだしているんじゃないかしら。  でも、アンタもさあ‥‥‥、いくら「牧村家の伝統」とか「流儀」とか言って、遠くから見守っているだけじゃダメだよ。気を抜いてたらアカンよ。もともとすっごくモテるコだから、一人にしといたらほかの男に持ってかれちゃうかも。
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