122人が本棚に入れています
本棚に追加
胸のあたりをまさぐられたとき、子宮がプルプルと震えた。目を開けると、視界の端に愛理の目があった。きっと気づいている。キスだけで私が統制不可能なほど性感が高まっていることを。
視線を落とすと、胸元でスクールコートのトグルがはずされていく。一つはずされ、二つはずされ……。彼の手は震えていて頼りなかったけど、躰が少しずつ開かれてゆくのを感じる。男子に脱がされるのなんて初めてだから興奮する。
「あ……、ジュンくん……。は、恥ずかしいよ」
目を開くとルームミラーが目に入った。お母様が優しく微笑んでいらっしゃる。愛理も運転席と助手席の間から身を乗りださんばかりにして、私たちを見守っている。
「恥ずかしがってたらダメだよー、サキぃー」
愛理が媚びるような声をあげる。
「男と女の愛情表現ほど美しいものはないのよ。美しいものは見せなくちゃ。私も見たいし‥‥‥。フフフ……」
ジュンくんの手がコートの下、脇腹のあたりに滑り込んできた。ちょうどそこは「おじいさん先生」のお蔭で、くびれが目立ってきたところだ。
「ああ……、ふっ、ダメ……」
男の子にコートを脱がされたことに、そして手が侵入してきたことに私はすごく興奮している。顔が熱い。それ以上に熱いのが彼の体温だ。触れられたところから熱の輪が、いや、快感の波紋が広がっていく。まるで池に石を落としたときの水紋ように。お母様と愛理さんにも聞こえそうなほど心臓が騒いでいる。
「いい感じよ、サキ」
愛理が開き気味になった脚の間を見つめている。迂闊にもスカートがまくれかかっていたのだ。対向車線のライトに照らされて、きっと私のショーツが見えているだろう。慌てて脚を閉じ手でスカートを下ろす。しかし、気づくとまた開き加減になっているのだった。愛理の視線も相変わらずそこにある。いくら彼のキスが不器用とは言え、私の理性は徐々にフニャフニャになっていくのだった。
最初のコメントを投稿しよう!