性感開発最終段階

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性感開発最終段階

 お母さまの部屋は、クイーンサイズのベッド、デスク、ドレッサー、ソファーなどが四角い壁に沿ってバランスよく、整然と配置されている。壁紙と言いカーテンと言い、すべてはお母さまのセンスが光っていた。  家族に施術することもあるのだろうか、部屋の中央にはマッサージベッドが置かれている。清潔感漂う真っ白のシーツの上にT字型に敷かれたブラウンのバスタオル。横に広げられたタオルは両腕の下になり、縦のそれは胴と脚に敷かれるのだろう。U字型の枕はうつ伏せになったとき楽に呼吸ができるように配慮されたものと思われる。 「さあ、こちらにうつ伏せになってくださいね」  上品でよく響く声。  振り向くと、お母さまが黒のカットソーにバリ風のカラフルなスカートを巻いて立っていた。胸元には「MAKIMURA」 とネームが入っている。サロンのユニフォームなのだろう。 「お母さま、とてもよくお似合いです」 「ありがとう。これ、愛理さんがコーデしてくれたのよ」  ああ、私もお母さまのサロンで働きたい。愛理のコーデしてくれるユニフォームを着たい。素直にそう思えた。  髪の毛にはまだ湿気が残っていた。ベッドに腰を下ろして、躰に巻いたバスタオルの結び目に手を掛けると、お母さまがすかさず別のタオルを広げて躰を隠してくださった。ペーパーブラとショーツを付けているから全裸にはならないのだけど、隠してもらえると心が落ち着く。きびきびとしたお母さまの所作はさすがプロと思わせるものがある。
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