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「サキ……」
ジュンくんの声だ!
「サキ、オレここに‥‥・」
目を開く。
「ジュンくん!」
夢じゃないだろうか。私は目くるめく快感に狂って、とうとう幻影を見るまでに至ってしまったのか。
「サキ……。大好きだ! 愛してる!」
愛理の手とは違う、大きくて、広くて、重量感があって、熱い手が私の乳房を覆った。乳首がなぶられるごとに、ジュンくんへの愛が高まる。
「ジュンくん、ジュンくん……、ジュンくんが欲しいよ……」
私はうわごとを繰り返しながら、潤んだ目で彼を見上げる。彼の優しい目に吸い込まれそうだ。優しく撫でられた。優しく揉まれた。深くほじくるように指で押し込められた。乳房の奥深いところにある心に触れられた。圧倒的な快感と圧倒的な安心感。
「んんん……、ジュンくん、ジュンくん……はあ、はあ、うううん…‥」
幻影じゃない。ジュンくんは私の胸を揉んでくれている。ジュンくんの愛が乳首から染み込んでくる。ジュンくんが私を求める熱い熱い思いが、私の躰の奥まで伝わって来る。
「さあ、サキさん、何が欲しいの? 欲しいものを探しなさい」
お母さまの優しい声と同時に、ナイフのように鋭い快感が全身を駆け抜けた。
「んあっ!」
クリトリスを剥かれたのだ。剥いたのは誰? お母さま? それともジュンくん?
「さあ! サキさん! あなたの欲しいものは何!」
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