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またオルガズムが迫ってくる。もうそこまで来ている。でもそれはジュンくんによって与えられるべきものだった。私は再度手を伸ばす。上半身をジュンくんの方にひねって両手を伸ばす。目の前わずか20センチのところに逞しく屹立しているそれを私は全身全霊で求めているのだった。
「ジュンくん……。ジュンくんが欲しいよ……」
私は泣きじゃくりながらうわごとのように繰り返す。
「ジュンくん……、ジュンくーん。欲しいよー」
欲しくて欲しくて嗚咽しているのに、たかが20センチなのに手がいうことをきかない。ああ、今度のオルガズムはジュンくんによって! ジュンくんに与えられたい!
「サキ、頑張って。サキ、頑張るんだ」
ジュンくんが腰を突き出す。勃起したものを私の顔の前に寄せる。私は手を伸ばす。もう少し、もう少し……。
掴んだ!
熱く脈打つその長くて太いモノを私は確かに掴んだ。阿久津先輩のディルドにも決して負けない逞しい肉体を私は掴んだのだ。それはジュンくんの中心。ジュンくんの一番熱いモノ。
両手でつかんだら、黒っぽい表皮がズリッと剥けた。中から赤紫色に充血した極太芯が現われた。これこそジュンくんの正直な、決してウソつくことも装うこともできないむき出しの欲望であることを確信した。
男の欲望は灼熱だった。私の手は火傷しそうだった。熱いだけじゃない。生きている。ドクンドクンと激しい血流が手のひらを仲介して私に流れ込んで来る。彼の血が、熱い熱い血が、まっ赤な血が、私の躰を巡る。乳首も膣襞も子宮も彼の熱い血の流入でパンパンに膨れ上がる。
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