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あとから走ってきた女子の集団が続々と私と真純を追い越してゆく。みんな肘を折り曲げ前後に振ってはいるけれど、スピードは歩くのと大差はない。
──ジュンくんは?
彼は長距離が得意だと言っていた。マラソン大会こそ自分にとっては一年のメインイベントなのだとも。きっとすでにゴールインしていることだろう。競技場で私を探しているかもしれない。ビリだったらどうしよう。運動万能のジュンくんのカノジョがビリなんて‥‥‥。プライド、傷つくだろうな‥‥‥。
暗澹たる気分になった。重い現実がのしかかってきた時は想像の羽を広げよう。そう、ちょっとエッチな想像を。
すでにゴールインしたジュンくんが心配して私を探しに戻って来るという設定。「心配したよ」と言って、私を抱きしめてくれる。きっと、佐藤君が美丘にした以上に濃密な愛情表現をしてくれるだろう。「エネルギー補給だよ」って、優しくキスしてくれるかも。「先は長いから濃縮エネルギーを」とか言って舌を入れられたらどうしよう。「砂だらけだよ」と言ってお尻をパンパンはたいてくれるかもしれない。「あ、こんなとろこに汚れが」なんて言って、胸のふくらみを手のひらで優しくはらってくれるかも。乳首までつままれちゃったりして‥‥‥。
「うう‥‥‥」
ダメだ。ジュンくんの想像をしただけで体が反応してしまう。子宮がプルプルと震えて、膣が濡れてくる。乳首が尖がってきてる。ブラの繊維に擦れて性感が高まって来る。
ヤバい! 早く! 早く立ち上がらないと!
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