疑い

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疑い

 三学期の修了式が終わった。明日から春休みだ。 短いけど、私にとっては限りなく意味深い期間となる。ジュンくんとの初エッチが控えているから。エヘッ! 私の膣がタイトであることを知っているお母さまとミツエさんは、一晩で完全挿入しようと焦るより、3日ぐらいかけるつもりで気長にやりなさいと言ってくれる。その方が、女体にも、そしてこれからの夫婦生活にも利は大きいそうだ。私がタイトな上に、ジュンくんのは特大。立ちはだかる壁は分厚い。 どうしても心配なら博士に特別な鍼を入れてもらいなさいと言われた。ミツエさんのアドバイスは外れたことがないから、早速翌日お宅にお伺いした。すると、合計10本くらい入れられた。恥骨の上部からお臍のあたりまで、つまり子宮の上。それと膣口の周り。見ていないからわからないけど多分おしっこの穴のあたり。仰向けで股を広げ、博士の前で恥ずかしい姿勢をとらされたけれど、ジュンくんのために我慢した。  まだジュンくんに初物を捧げる前だ。なのに博士にも、ミツエさんにも、お母さまにも、愛理にも、このみちゃんにも恥ずかしい部分を広げたことになる。あのフミカにも見られている。誰にも見せたことのない秘密を高校に上がってこれだけの人に見られている。秘密が秘密でなくなっちゃう。秘密のない女の子は魅力がない。私はこれから一体どうなっちゃうんだろうと憂鬱になることもないわけではない。でも、ものは考えようだ。「見られたということは守られているということ」。そう、みんな「牧村」の親族ではないか。そう考えよう。 「おじいさん先生」の所を辞して、午後──。 「もう、サキったら、おっぱいが大きくなってるし、ヒップもこんなに張ってきてる」 私を全裸にし、全身触りまくり揉みまくっているのは愛理だ。5月の目隠し抜き打ち測定のときよりも発育していると言うのだ。肌もますます滑らかになってきていると言う。 「もう‥‥‥、また測り直さなくちゃ‥‥‥」  チェッと舌を鳴らし、めんどくさそな表情を作ってはいるが、本当は私の躰をいじり回すことを愉しんでいる。
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