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強気に非難したものの、ほとんど泣き声になっていた。手を後ろに回し探るようにして彼女の指を払おうとしたら、
「うぎゃ!」
余計に深く突き刺してきた。私はお尻を力いっぱいすぼめる。
「ああっ、入っちゃう!」
「今度抵抗してごらんなさい! こんなもんじゃ済まないわよ!」
「はあっ! いや!」
愛理が送って来るバイブレーションが後ろの穴だけでなく、前にもさざ波のように伝わって来る。それはもちろん子宮にも響いて来る。子宮が泡立っている。ねっとりしたものが垂れて来る。どうして? 突っ込まれているのはお尻なのに、どうして膣が疼いちゃうの? 正直言って‥‥‥き、きもちイイ!
「ワルイ子は、肛門ほじくって痔にしてやるから!」
「いや! いや!」
本当は嫌じゃない。もっと続けてもらいたい。でも、人間の最も恥ずかしい所、排泄器官を犯されているという一点だけが嫌だった。
「ふえーん‥‥‥」
ただの泣きまねのつもりだったのに、本当に涙がこぼれてきた。愛理の前ではもうプライドなんかあったものではない。乳首がつねられ、お尻をグニャグニャ音がしそうなほど揉まれ、肛門に指を突き立てられ‥‥‥。こんな私の姿をクラスメイトのだれが想像するだろうか。これが男の子にモテモテで、ミス湖南高校候補でもある私の真の姿だなんて。
情けない。人間であることを放棄したような、女子の恥じらいと埃を踏みにじられたような気分だ。
「でも、サキのこと、私‥‥‥、羨ましいの‥‥‥、本当はね‥‥‥」
突然声が柔らかくなる。な、なんだ? また、泣き落としか‥‥‥。あんなに怒気に溢れていた指が引いていく。私は躰を横にし彼女を振り返る。指は抜かれているのにまだ穴にはさまっているような違和感がある。
「おっぱいだってこんなに丸くて弾力あるし。アンダーヘアだって薄目でかわいい。ワレメだって赤ちゃんみたいなピンク。クリちゃんは感度抜群だし。‥‥‥悔しいな‥‥‥」
「ア、アイリ‥‥‥」
学校ではいつもキラキラ輝いている彼女の裏側をのぞいてしまったような気がした。私だって彼女の積極的な性格や整った顔立ちやスレンダーな体型をが羨ましかったのに。やっぱり女子って外見はどんなに輝いていても心の隅に何かしらのコンプレックスを抱えているのだ。
「さあ、躰の測定はこれで終わり」
愛理は持ち前の笑顔を輝かせて、私のお尻をパチンと一回だけ叩いた。
「私、サキがジュンの前で思いっきり輝けるランジェリー作るから。それが、私の使命だし責任だから!」
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