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「はあ! ジュ、ジュンくん! ううっ! いいかも……」
「そうか……。感じるんだな? さあ、サキ! 感じるだろ? もっともっと感じてくれ……。どうだ?」
彼の指がますます早く刻みだす。膣の全体と子宮の全体が細かく揺れ動く。振動は熱エネルギーに変換され、性器全体が熱くなってくる。
「いい……」
快感が高まる。呼吸が加速する。いい! とってもいい! 子宮がもぞもぞと動きだし快感の火花を散らす。
ジュンくんの胸にしがみつく。もっともっと強く抱いてもらいたい。もっともっと指で突いてもらいたい。
「イっちゃうよ……。ジュンく……、ふああぁあ、んんんっ!、ジュンくん、イっちゃうの、イっちゃうの!」
声がどんどん大きくなる。狂ってしまう。叫ばずにはいられない。マグマが、ものすごく熱いマグマが内臓を焼きながら湧き上がってくる。とてつもなく大きい快感が怪物のようにぐわーっと押し寄せてくる。
ジュンくんに必死に抱きつく。
「ご、ごめんね! 一人でイっちゃってごめんね、ゆるしてね、ジュンくん!来る、来る、くる、クルぅううううう! ぐわー!」
ひとりでに体がピーンとすごい勢い突っ張り、反り返った。ガタガタ地震のように痙攣し、理性を形作っていたガラスの建物がパーンとはじき飛び、破片が躰じゅうの性感帯に突き刺さる。爆風のように過ぎ去ったと思った快感が脳髄に衝突し、跳ね返ってまた帰って来る。
夢中になって彼にしがみつく。
ああ、彼が欲しい。指じゃなくて、もっと大きなもの、もっと逞しいもの……。指じゃなくて……、彼自身が……ジュンくん自身に入って来てほしい!
切なる願いが沸騰する。すると躰はまた弓なりに反り返り、痙攣し、わけの分からないことを叫んだ。そして、とうとう意識を手放してしまったのだった。
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