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彼の屹立の前にひざまずいている私。恥ずかしいなんて思わない。だって、これが私の本当の姿だから。勃起しているジュンくんも、これがありのままの姿。夫婦になるんだモン。高校生夫婦。これからは、夜ごと夜ごと本当の姿と本当の姿で、本性と本性で、野生と野生で交じり合うのだ。今まで恥ずかしいと思っていたことを2人でヤってヤってヤリまくるのだ。
彼の生まれたままの姿を眺める。スポーツで鍛えたからだってみんな毛深いと思ってたのは私の先入観だった。彼は胸も太腿もこんなに筋肉が発達しているのに、体毛が少ない方だった。
サッカー部やバスケ部の男子たちの、もさもさ毛の生えた太腿には、──こんなことを男子には絶対にいえないけど──、「野性的」と言えばまだ聞こえはいいが、「動物的」と思ってしまう時がある。真純も美丘も、それからこのみちゃんも愛理も、男子の体毛には無頓着だが、私はけっこうこだわりがある。
──体毛は薄い方がいい!
ジュンくんは陰毛は少ない方じゃないかと思う。比べたことがないからわからないけど。あまり剛毛って感じもしないし、もっさりした密度感もないから。私も陰毛が薄いから、同類という感じがいい。
毛は少なくても‥‥‥、
「大きい‥‥‥。本当に‥‥‥大きい‥‥‥」
惚れ惚れとしてしまうように太くて固い矢印が、迷いなく天を指している。
──天上天下唯我独尊
ジュンくんはきっと生まれた時からペニスで天を指し、こう言ったに違いない。ジュンくのんペニスはそれ自体が、宗教的悟り、緻密な哲学大系であるに違いない。
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