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腰がはねた。治りかけの傷からかさぶたが剥がされたような、ヒリッと沁みるような痛さだった。シャワーするときも慎重に洗う部分。そこを刺激したら気持ちいいのよ、と言われながらも決してできなかった部分。
そこがさらに剥かれてゆく。皮が裏返しにされ、突起の根元までめくられる。指で何度も突かれる、擦られる、つままれる。そして──つぶされる。
「はあっ! 痛い!」
痛みが下腹部を一周し、その奥の方がグワンとたわんだ気がした。
ギグッ、ギグッ、ゴギッ、ガガッ、ギグッ‥‥‥。鉄の軋み? それとも、骨の軋み?
「痛いです……、やめて……、お願いします……」
首を激しく左右に振り、声を低めて必死に懇願する。それでも指は容赦なかった。ツンツンツンツンと執拗についてくる。皮が元通り被せられたと思ったら、また乱暴に剥かれる。そして、裏返される。傷口に塩を塗られるようなヒリヒリ感が全身に散ってゆく。
「イヤ! たす……」
悲鳴を上げようとしたら、口をふさがれた。
ん? オンナ?
相手の手から化粧水の匂いがしたのだ。明らかに女ものの香りだ。女がどうして女の私を犯そうとするの? 頭の混乱が絶頂に達した。
その時女の指に不穏な動きが感ぜられた。充血した突起から指が離れ徐々に股の中へ中へと降りて来るのだった。おしっこの出口がクリクリっと押される。そしてさらに下へ。その時、女の意図がわかった。膣口だ。女は指で私を決定的に犯そうとしているのだった。
「ひいぃー! んんむむー!」
塞がれた口を解放しようとして激しく首を振る。しかし女の手は強い。どんなに首を振っても女の手のひらは口元にぴったりくっついて離れない。
指が膣口に食い込んできた。イヤだ! 絶対にイヤだ! 処女膜が破られる!
ゴギッ、ゴギッ、ガガッ、ゴギッ、ギグッ‥‥‥。
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