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「さっきの女、フミカさんの回し者でしょ⁈ フミカさんが命じて私の裸をなぶらせたんでしょ⁈」
涙で声がかすれた。それほど私は悔しい。そして、アイマスクを取ってほしいと訴えるが、まだダメとあっけなく却下される。
「だってさあ……、あなた、入会したんだよね?」
「はい?」
「セクシー下着愛好会」
「あ……」
口がぽかんと開いてしまった。このみちゃんに誘われて入ると言ってしまったサークル。
「それ、私がスポンサーなの。数日前まで宮田このみが唯一のメンバーだった。でも今はあなたが入会してくれたおかげで倍に増えたわ」
このみちゃんが言ってたスポンサーというのはフミカのことだったのか。彼女は、倍になったのよ、と繰り返して、キャハハハと甲高く笑った。
「倍……?」
「そう。一人が二人になった。だから倍でしょ?」
暗澹たる気分になった。
「そ、それと私が今ここで裸で縛られているのとどういう関係が……」
「それがねえ……、大ありなのよ!」
ベッドの脇にあった丸椅子を動かす音がした。フミカがそこに座ったことがわかる。
「イヤッ!」
胸のふくらみを撫でられた。サワサワと指を這わせていたと思ったら、プニュプニュっと揉まれ、乳首の先を爪先ではじかれた。
「あなたにピッタリ合うセクシーランジェリーをつくってあげる。だから、採寸させていただいたの」
「サイズ取るならメジャー当てて取ればいいじゃないですか! 何も人を裸にして縛り付けなくても……」
いや、こんな女にメジャー当てられることさえ屈辱的だ。
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