セクシーランジェリー愛好会

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 その時、体の奥の方でプツンと何かが切れた。縄が切れたのだ。そして、縄から解放された何かが走り出した。たぶん子宮の奥の方。激しい愛撫を受けて何かが暴走しだした。何、何? この湧き上がる感じ。きゅうーって疼く感じ。いったいこれは何? 怖いよ。このみちゃん、教えて! これ何? 怖い……。怖いよー。来る、来る! 「ふわあぁあああ!」  膣口から突き刺された長い長い剣が後頭部にグワンと突き刺さった感じ。高圧電流が火花を放ち、躰が焼き切れた。嵐のように激しい快感に女体がピンピンと痙攣し、嬌声が絞り出された。とてつもなく大きい気のかたまりに意識が包まれ、丸ごと持っていかれそうになる。 「んんがっ!」  躰の芯がピーンと張り詰めている。後頭部からつま先まで針金を通されたかのようにピーンと突っ張っている。その時私の躰はブリッジになっていた。肩は布団に着けたまま、両膝を開いたまま隆起させる。左右のつま先で体重を支えて痙攣している。  ああ、私は死ぬんだ。──いやらしい嬌声が遠ざかってゆく。  死ぬんだと本気で思った。──耳がつんぼになって、心臓の音しか聞こえない。  遠くの遠くで、誰かが喘ぎ声を上げている。私の嬌声であるような、そうでないような‥‥‥。鼓膜に幕がかかったように、何も聞こえない。心臓の音だけやけに脳髄に響く。ドクン、ドクン、ドクン‥‥‥。  一瞬、ジュンくんの顔が浮かんだ。ああ、できればジュンくんと死にたかった‥‥‥。  落ちる‥‥‥。暗闇へと‥‥‥。ドクン、ドクン、ドクン‥‥‥。  私はジュンくんに手を伸ばす。でも届かない。ジュンくんが消えてゆく。ダメ、消えないで。私を置いて行かないで!  ああ、落ちる‥‥‥。どんどん落ちる。 激しい痙攣。首から頭部がもぎれてしまいそうに激しい痙攣‥‥‥。  く、く、苦しい‥‥‥。酸素が‥‥‥、酸素が足りない‥‥‥。ダメ‥‥‥。ジュンくん‥‥‥、私は、私はもう助からない‥‥‥。死ぬんだ‥‥‥、ああ、死よ! 死よ! 死‥‥‥、よ‥‥‥。  そして、虚脱感……。  地獄の底を背中に感じた‥‥‥。  淫乱地獄‥‥‥。
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