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2004年
二〇〇四年。真治は箸を捨てました。正確に言うと、先生に捨てられました。そして、流行っていた機関車のおもちゃを手にしました。
するとすぐに友達ができました。真治は教室で機関車を使って友達と一緒に遊びました。正確に言うと、遊ぶように先生から指示を受けました。
やがて外でもかけっこや隠れんぼをして遊ぶようになりました。真治はそれを「楽しいこと」だと教えられました。両親はその話を聞いてとても嬉しそうにしました。真治はその顔を覚えていて、「これはいいことだ」と認識しました。
真治は、世間体という仮面をかぶることができました。それは、自分を殺すことを意味しました。
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