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「はい、では今日の講義はここまでです。出席カードを提出して帰るように」
覇気がなく、淡々と作業をこなすように、長山教授が出席カードを最前列の学生に渡す。出席カードがどんどん後方に回っていく。
長山教授は、常に大学生を小馬鹿にした態度で講義を進めていた。
「そこの調子に乗ったうるさい3人、静かに」
「チャラチャラ遊んでいる大学生にろくなもんはいないので、大学生になっても謙虚に真面目に勉強をするように」
何かと一言多かった。大学生活への後悔や不満が未だに拭えないのだろう。
講義の内容はよく分からなかったが、こういう人にはならない方が良いということはすぐに分かった。
また、長山教授は学生のためという気持ちは毛頭ないことがすぐに分かった。大学や世間からの評価を最優先としているのだろう。長山教授は、さまざまな学会で論文を発表するなど、多方面で名を馳せており、たびたび情報番組にも出演していた。
噂によると長山の講義は何かと理にかなっているとのことだった。
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