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むしろ予想より下回る破綻っぷりだった。さすがにもう少し納得する部分もあるのかと思っていた。
「仮に太らせられないとしても、特に趣味もないんだろ。なら、料理やってみるっていうのはありだと思うけどな。お前はどうせ、仕事終わっても何もせずに暇潰して、つまんねえ毎日だから、真緒のことを考えてしまってんだよ。だから、別のことに没頭してリフレッシュしたほうが良い。それにいきなり料理作ってあげたら、ギャップで真緒の気持ち変わったりするのかもよ。本当に飯食いまくって、太ったら、面白いけど。そしたら、別れられることに加えて、料理の技術までついてくる」
相変わらず無茶苦茶なことを言っているが、第一声がより支離滅裂だったせいか、少しだけ説得力を感じた。
また、料理や別れる別れない以前に、ひっかかる部分があった。
「趣味がない」「暇そう」「つまらない」と指摘されたことだ。
無性に鼻につき、その後の二人の話している内容が入ってこないほど、僕の脳内を支配した。
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