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「………。えっ……」
やはり、そこにいるのは里織だ。……でもあの人は、誰だ……?
「あっあっ……!はや、とっ……」
「里織……そんな締め付けるなって言ってるだろ」
「だって……気持ち、いいんだもん……!」
俺が見たその光景は、里織がそこにいる男性と身体を重ね合っている光景だった。
僕はその光景を目の当たりにして、呆然とした。 信じられなかった。
「あんっ……あっ! そこ、気持ちいいっ」
僕がいることにも気付かず、里織は【はやと】という名前の男性と、僕たちがいつも眠っているそのベッドの上で、二人は激しく身体を重ね合っている。
「里織……ん」
里織、これってまさか、不倫……? 僕はその時、そう思った。
里織は僕という夫がいながら、他の男と不倫していたんだ……と。
「隼斗っ……イクッ!」
「いいよ、イけよ」
そして僕は、その光景を目の前にして、ついに声を出してしまったーーー。
「何、やってんの……里織?」
「えっ、大輝……!?」
僕がいることに驚いた里織とその男は重ね合っていた身体を離し、僕の方に振り向いた。
「ねえ里織。これ、どういうこと?」
僕は里織にそう聞いた。
「大輝、違うの!これは……!」
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