霊媒師 夕霧弥生 第三章 リンの目覚め

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翌朝から又厳しい鍛錬が始まった 今日からはリンが居る 真夜中の森、足場の悪い岩山、水の中、真冬の大雪の中と色々な場所で魔物達を仕留めていった リンと夕霧は心で通じあい、見事に全ての鍛錬を 終えた 「夕霧、リン良く頑張ったな わしの教える事は全て終わった もう、帰っても良いぞ」 「えっ終わったんですか? 家に帰っていいのですね師匠 本当にありがとうございました」 「夕霧、お前は本当に良く耐えた わしからの祝いの品を受け取るが良い」 瓶の中にキラキラ光る小さな小瓶だ 「これは?」 「傷を負った時に振りかければ、傷は治る 使っても減る事は無い特殊な薬じゃ リンにも効くぞ」 「ありがとうございます、ライはこの薬を使ったんだね」 「いつも鍛錬を怠るで無いぞ、良いな 困った事が有れば、いつでもわしを頼れば良い さあ、夕霧、リン行くが良い さらばだ」 「ありがとうございました、師匠」 「師匠、ありがとうございました 我々も帰ります」 「ライ、ゴン太も達者でな、楽しかったぞ 行け!さらばだ」 夕霧は火の鳥の背に乗り、ライはドラゴンの背に 乗り大きく羽ばたき、師匠の周りを一周まわり 夕霧とライは大きく手を振り 元の世界に戻って行った ピイィ〜ピイィ〜 ギャオ〜ギャオ〜 リンもゴン太も挨拶をしていた そして雲の中に静かに消えて行った これから選ばれし者、夕霧とリンの霊媒師としての 本格的な仕事が待っている リンに話した 「リン頑張って、沢山の人や怨霊、悪霊と戦うんだね」 「そうだ、気を抜くなよ夕霧」 「うん、分かってるよ、もうすぐ家に着くけど ビナが内装するって言ってたけど どうなったのかな?」 「ビナの趣味は、私にはついて行けるか心配だな 会うのは初めてだが、話しをしていて 普通が通じるとは思えぬが.....」 「私も嫌な予感がするわ」 「俺らも思うぜ、俺らの部屋を見るのが怖えわ」 「そやな、ビナはこだわりが、めっちゃ強い 奴やからな」 4人で笑いながら、家を目指し飛んで行った。
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