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「あんなに遠くの木を一撃でって100mはあるのに
何の技で届くんだろう?
やるしか無い!リン頑張ろうね」
木を目掛け使えるだけの、あらゆる技を何度も
何度も試した
だが、半分にも届かなかった
時間は止まっているが、朝も有れば夜も来る
四季も有る異世界
朝から夜になっても、炎の剣は力が弱かった
喉が渇いても水さへ飲めない
剣を握る手は血で染まり、腕さへ上がらなくなってしまった
体中に汗が流れ、息も苦しく当然立っていられず
倒れ込みそのまま、大の字になり寝転んだ
「ハアハアもう駄目だ〜、一体何故なのよ!」
自分で自分が、情けなくて悔しくて
荒い息をしながら、涙が流れた
その頃、家の中からライとゴン太が夕霧を密かに見ていた
「エラい根性あるなぁ
毎日朝から晩迄、今日で何日位や?
此処は時間がないから分からんけど
10日以上経つんとちゃうか?」
「師匠が夕霧には、俺らが持ってない物が有るって言ってたけどよ
一体どんだけの力が有るだかな?」
「おお、ライ達も気になっておったのか」
「師匠」
「ライ達は、此処に初めて来た時は、朝から昼で
倒れておったな」
「すんません師匠
ライの根性は、そら弱かったですわ」
「うっせぇゴン太!」
「フォフォフォ普通は皆そうじゃぞ、ゴン太」
「飲まず食わずで、朝から晩迄出来る奴て
ホンマに居てるんですなぁ
初めて見ましたわ」
「師匠、夕霧にはどんな力が有るんですか?」
「いずれ、分かるじゃろう」
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