霊媒師 夕霧弥生 第三章 リンの目覚め

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「初めて風呂に入った、気持ちのいい湯だったな」 「1000年入ってないんだもんね その割にあまり汚れて無かったけど指輪の中ってどんな?」 「ダストとでも言うべきかな、声や考えは 分かったが、それ以上は分からぬ」 「ダストって塵?.....もう聞かない アレ、戦闘服消えちゃった 戦いの時だけなんだね 浴衣用意してくれてるラッキー お腹ペコペコだ〜ご飯ご飯」 リンは仔犬になっていた 食事部屋にライとゴン太が、ご飯を食べていた 「おめえら長風呂だなぁ、先食ってるぞ」 「美味しそうじゃん、リン食べれるの?」 「試してみよう、ゴン太は食べたのか?」 「ちょっとだけと思てたけど、結構美味いから ガッツリ食ってるでぇ」 「そうか、美味いのか、では私も食べよう」 「小皿に取ってあげるね、どれから食べたい?」 「これはなんだ?」 「鶏肉の唐揚げ」 「鶏肉とはなんだ?」 「鳥肉やで」 「人間は鳥を食うのか!」 「そうやで、何でも食べるんや 味付けにこだわりまくってな、そやから美味いねん リンは鳥やから、共喰いになるんかいな? 知らんけど」 「バカタレ!にわとりとリンは別物に決まってるだろうが!」 「そやな、気にせんと食べてみ ニンニクのええ匂いするやろ、美味いで」 私は鶏肉を小さくほぐして、小皿に他の料理も 入れてやった リンは恐る恐る、鼻を近ずけ匂いを嗅いだ 最初は野菜を食べてみたが口に合わない様だ いい匂いのする鶏肉を食べてみた 「これが鶏肉か、美味い!こんなに美味いのか」 他の牛肉や魚もガツガツ食べていた ニンニクがお気に入りの様だった
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