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「あれ~北村くん、遅いね。ごみ捨てにそんなに時間かかっているのかな。まさか迷ってるとか?」
「北村くんならだいじょうぶじゃない?今日もそんなに酔ってなかったみたいだし。」
涼と話していると、興奮ぎみに北村くんが小走りで戻ってきた。
「お~い、向こうでうちの田代課長見つけたぞ。美男美女でBBQしていた~」
田代誠課長、私が去年の10月までいた営業部の上司。3歳年上。
去年の10月の異動前の営業部の飲み会でのこと。田代課長にタクシーで帰り送ってもらったのだが、酔った勢いで彼を家に入れそのまま関係を持ち、そのまま今に至っている。もう半年の付き合いだ。普段の慎重な私からは考えられない行動だった。
うちの会社は社内恋愛はだめではないものの、イケメンで人気のある田代課長と付き合うことで周りの女子社員の目を気にしてばれないように内緒で付き合っていた。
別れた後で社内で修羅場とか…見たことあるだけに隠して付き合ったほうがいいだろうと彼から提案され、目立つのが好きじゃない私としても冷やかされるのも嫌で賛成した。
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