さよならには涙を

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「みんなからLINEじゃんじゃん来てる」 ズボンのポケットからずっと震えていた携帯を出し、携帯に目を落とした広瀬が、笑いながら私に携帯の画面を見せてきた。 📱 涼…美咲、体調は大丈夫? 槇村…いっぱい飲ませてごめんね 田中…気づかないでごめん。 北村…広瀬、ちゃんと家まで送ったか? 佳織…私のかわいい美咲に送り狼してないよね! まだまだ来る。来る。来る。 「なんて返事する?」 なんて笑いかけてくるから 📱 …無事に家についてます。家に着いたら体調良くなったよ。みんなありがとう とだけ返事しておいた。 これでよしと顔を見合わせてから、二人とも携帯を仕舞う。 みんな、勝手してごめん。あの時はどうしたらいいか、何を言ったらいいかわからなかった。広瀬が助けてくれたから、何とかあの場から離れることができた。
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