同期に感謝を

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その年の3月の同期会はBBQだった。 年々早くなっている桜がすでに終わろうとしている3月末、市内の大きな公園にあるBBQ施設での同期会だった。 メンバーは北村 真治(きたむら しんじ)広瀬 顕人(ひろせ けんと)田中 翔(たなか しょう)槇村 隆人(まきむら たかと)橘 涼(たちばな りょう)山口 佳織(やまぐち かおり)そして私野々村 美咲(ののむら みさき)の7人。 今回の幹事は北村くんと私が引き受けていた。 幹事が次の幹事を指名することにしているから、北村くんが幹事を任されることが多い、その北村くんから頼まれて私も幹事になっていた。 順番性にしたほうがいいのでは?とも思ってるけど、北村くんがいつも快く引き受けてくれるので助かっている。 「美咲、北村、幹事ありがとうね。」 「どういたしまして。ここは準備から片付けまでお願いできるから予約をしただけ~今日はみんなでいっぱい飲もうね。ドリンク、持ち込みにしたから、このクーラーボックス内はじゃんじゃん飲んでよ。佳織も思う存分飲めるね。家が近いから帰りも楽でしょ」 クーラーボックスをばんばん叩きながら答えた。 こういう時一番張り切って飲むのはまちがいなく佳織と北村くんだ。 いつも最初から最後まで飲んでいる。 同期のみんなは、明るく愉快にはなるが、誰にも迷惑はかけないタイプばかりなので、一緒に飲むのは楽しい。
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