同期に感謝を

8/15
前へ
/150ページ
次へ
色白で目が大きくマシュマロボディ、マドンナ的存在の山口 佳織を飲み会で酔わせようとして飲み比べして負けた男性の話は何度も聞いたことがある。 涼しい顔でビールから焼酎、ワイン、ウィスキーでもなんでも飲む。少し目が潤み、少し頬が赤くなるだけであとは平常通りというのが佳織の恐ろしいところだ。本人はよっぱらってお持ち帰りされてみたいと言っているが、まぁなかなか難しいだろうと思う。彼女の所属する秘書課の中でも特に目立つ美人だ。大学がこの近くの佳織は大学時代と同じ場所で一人暮らししている。 営業部の北村 真治くんは入社してすぐの同期会で実家が造り酒屋だと教えてもらった。いつから飲み始めたのかわからないぐらい、ずっと飲んでいるとか。もちろんお酒には強い。明るく誰とでもすぐに仲良くなり懐に入るのが得意なタイプ。社交的で頼りになる。緩いパーマをかけ少し明るくした髪型が軽そうに見える。話してみるとそんなにチャラいわけじゃないのだけど。去年の10月から営業部に異動となっている。 広瀬 顕人くんも同じく営業部。1年目からずっとだ。今では営業成績でトップ3に入るようになり、整った顔立ちで、女性にとてもとても人気があるものの、恐ろしいぐらいの無口で、告白しても撃沈する女性が多いのも事実だ。普段は無口なのに営業の成績は優れているのだから、きっと何か秘密兵器を持っているのだろう。 北村と足して2で割ったらちょうどいいよなぁといつも思っている、どちらにしてもイケメンだし。 広報部の槇村 隆人くんはメガネの似合うインテリ系イケメンだ。 今年一月、同じく同期だった清水葉月と電撃的に結婚し、葉月は実家を継ぐために退職した。今日の同期会も是非と声をかけたものの、友人の結婚式があるとのことで会えなかった。 商品企画部の田中 翔くんは身長も体重も一番大きく、迫力があるのにどこか愛されキャラだ。大学時代はラグビーをしていたというのが見るだけでわかる。身長は190cm近くあり体重も100kg超えているといつか聞いたことがある。元ラグビー部は食べる量も半端なく、見ていて楽しくなってくる。一人暮らしをするのに一升炊きの炊飯器を買ったらしい。あとあの大きい体とで文房具を持っているのを見ると、普通サイズのはずがミニチュアのように見えてしまう。
/150ページ

最初のコメントを投稿しよう!

329人が本棚に入れています
本棚に追加