同期に感謝を

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午後1時から始めたBBQもそろそろ2時間、あんなにあったお肉も野菜もすべてなくなり、途中で追加したお酒もなくなり、みんな気持ちよく酔っ払い、笑い、しゃべりながら片づけを始める。たまに手が止まる。そして笑う。 「お~い、酔っ払いたち、片づけるよ。ごみをこっちに集めて」 北村くんがテキパキみんなに指示を出す。 田中くんが少し揺れながらごみを集めようとするが手元も足元も危なっかしい。 お酒には弱くみんなの中で一番真っ先に赤くなっている。 「だから翔はあまり飲むなって言ってるだろ。うちの女性陣には勝てないんだから。」 槇村くんに諭されると、 「だって…」 と大きな体を小さくする。あまり小さくはなっていない。 さっき話していたのによると、今日は朝から1時間ほど走って、卒業した高校へ行き2時間ほどOBとして部活に参加して汗を流してからBBQに来たんだとか。そんなに運動したらビールがおいしくてつい飲みすぎちゃったわけだ。 「ほらほら、翔はもういいから、ごみをこっちに頂戴」 涼が田中くんの手元にあったごみを受け取り、分別を手伝う。 そのごみをまとめて北村くんがごみ捨てに行く。 私たちはその間荷物の片づけをする。 クーラーボックスは北村くんのものだ。きれいに中を拭いて、持ち帰れるようにする。 基本的には片付けもしてもらえるらくちんプランだ。酔った状態で片づけをしたくないと選んだ。 荷物の片づけをしながら、ふと携帯を見る。とくに気になるメッセージは来てない。お店からのダイレクトメッセージばかりだ。 待ち人からはなかなか来ない。
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