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入社
「西條結衣20歳です。どうぞよろしくお願いします」
入社後、初めて配属先での挨拶に緊張する。
優秀建設株式会社 工事部に配属され、晴れてOLとなった。
工事部の女性新入社員は、私だけが採用されたようだ。
「東條彰人22歳です。よろしくお願いします」
──東條？
隣りで挨拶するのは、大学卒の新入社員らしい。
──西條に東條、ふふ珍しいなあ〜
しかも、背が高いなぁ〜
とチラッと見上げて、目が合ったので微笑んでしまった。
すると、ニコッと微笑み返された キュン
──え？ 何？ 私、今キュンとした？
「西條さんに、東條くん、よく似た苗字で珍しいね〜ハハッ」と和ませる部長さん
「川本雅史22歳です」
「山瀬大地同じく22歳です」
──あれ？ やっぱりキュンとしないよなあ〜
さっきのは何だったのだろう〜？
へ〜３人共、大卒なんだ！
同期入社の女性新入社員は、数人居るが、工事部では私1人だけなんだ。少し不安だった。
でも、優しそうなオジ様や先輩社員さんが、沢山いらっしゃるので、分からないことは優しそうな人に教えてもらおう！
部内に女性社員さんは、私の他に3名いらっしゃるようだ。
カッコイイ人が居ないか？ と、ついでに見渡すが、40〜50名ほど居る部内の面々。恐らく半数以上が既婚者か、独身主義者のオジ様。
新入社員の3名を除くと、一気に平均年齢が上がるように思った。
その中に、イケメンを見つけた！
──きっと既婚者さんだな
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