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「俺達もアラサーどころか、  “アラmidnight”だから  一人くらいはアテになる  子供がいるほうが助かる」 「あら?うちの子が  裕樹の老後まで看るの?」 「親が六人もいたら  煩くて敵わない」 そう言う鈴子の家は 身内が多く、しかも 高齢化で面倒事も 口出しも多かった。 「自由に産んだのだから  人生は自由にしてあげなきゃ」 「鈴子も自由にしてるじゃん」 裕樹の笑いに いつもなら軽口が飛ぶ鈴子が、 一つ間を開けて 「なかなか…そうも…ね」 空のジョッキの氷を見つめた。  
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